城東支部国際部・中央支部国際部共催、双日診断士会・北京診断士会協賛 セミナー実施報告
『中国現地法人の出口戦略と撤退実務 ~日系企業の拠点に異常あり!~』
 8月26日(水)に、城東支部国際部・中央支部国際部の共催、双日診断士会・北京診断士会の協賛による標記セミナーが、九段下にあるナレッジソサエティのイベントルームにて開催されました。当日は、セミナーに42名、懇親会には17名が参加し、盛会のうちに終えることができました。
 講師はキャストコンサルティング(株)の取締役でありキャストコンサルティング(上海)の総経理でもある、前川晃廣先生です。先生は中国に在住しており、中国ビジネスに大変明るい方であるとともに、中小企業診断士でもあります。
DSC00084-1.jpg 
 セミナーではまず、中国からの撤退することに関してよく噂で聞く、「有り金を全て取られた」とか「パスポートを没収された」などということが全くの誤解であることをお話いただいた後、会社を畳む方法や従業員の労務管理などにおける中国特有のルールについて、日本との違いを中心に実例等を交えて詳しくご紹介していただきました。
 後半は、先生の持論でもある「中国現法20年論」と現法の「終活」についてご説明いただきました。中国の土地は全て国有であり私企業では所有できないことから、最長で50年間の借地権を持つことになることはよく知られています。しかし、そのことが近い将来に中国に進出している製造業を脅かす可能性があることに思いが至らない人は多いように思います。今回参加された方は、貴重なアドバイスをいただけたのではないでしょうか。
 セミナーの後も活発な質疑応答が行われ、また講師を囲んだ懇親会でもセミナーでは聞けなかったことなどを情報交換するなど大いに盛り上がりました。参加された皆さんにご満足いただけるセミナーでした。

城東支部国際部・中央支部国際部