「若手先輩診断士が語る資格の活かし方セミナー」実施報告
去る2014年7月2日(水)の19:00より、中央支部事務所において、企業内診断士活性化プロジェクト主催のセミナー「若手先輩診断士が語る資格の活かし方セミナー」が盛況のうちに開催されました。ここでは当日の模様をご紹介させていただきます。
【概要】
当日のプログラムは大きく分けて二部構成となっていました。まず4名の若手先輩診断士にご登壇いただき、それぞれのご経歴や、診断士資格をどのように活用法されているかについて語っていただきました。その後、各講師がファシリテーターとなり、4つのテーブルに分かれてワークショップを行いました。ワークショップでは、参加者にそれぞれ自分なりの診断士資格の活用法について考えていただき、意見交換していただきました。みなさん、せっかく取得した診断士資格をどう生かすべきか、よいヒントを得られたようでした。
最後はもちろん、せっかく得られたご縁を今後につなげていただくべく、懇親会を開催させていただきました。水曜日という週半ばの開催にも関わらず、ほとんどの方に懇親会の最後までお付き合いいただきました。みなさん、セミナーの内容そのものについても、懇親会についても、非常にご満足いただけた様子でした。
【若手先輩診断士によるセミナー】
トップバッターは糠澤敦宏(ぬかざわあつひろ)会員です。2008年に診断士資格を取得され、現在は独立開業されています。ただしコンサルティング会社ではなく、事業会社を運営されているのが診断士としてはちょっと珍しいかもしれません。スマートフォン等で使用するアプリをカスタマイズ費用無料で月額費用のみで提供するというユニークなビジネスモデルを展開されています。診断士としての知識や診断士ネットワークを経営者として活用されており、多いに役立っているということということでした。
セミナー受講者はコンサルタント以外の診断士の可能性に触れることができ、よい刺激を得られたのではないでしょうか。
続いては平井彩子(ひらいさいこ)会員です。システムエンジニアからコンサルティング会社勤務を経て、2012年に独立されています。
診断士資格を取った方なら誰しも一度は考える「独立」、そのためのステップとして職業コンサルタントの経験を得るために、コンサルティング会社に転職される方も結構いるようです。果たして独立の前にコンサルティング会社を経験する必要はあるのか?独立する際に自分なりの武器は必要なのか?といった興味深い点につきご自身のご経験から語っていただきました。
最初に武器がなくてもいい、という言葉に独立に対する心理的ハードルが下り、独立に向けて背中を押された方もいらしたのではないでしょうか。
三人目は松島大介(まつしまだいすけ)会員です。企業内診断士ですが、中央支部・国際部の副部長をされているのでご存じの方も多かったようです。ご自身が大学生の際に父親が代表をされていた実家家業が倒産、大変苦労をされたご経験をお持ちです。しかしその苦労が中小企業のために役立ちたいという診断士資格取得のための大きなモチベーションとなり、資格取得につながりました。その後、青年海外協力隊に参加したご経験から、「日本で一番、世界の国々をつなぐ中小企業診断士へ」という夢を持たれ、その夢をかなえるために精力的に活動されている様子を熱く語っていただきました。夢を掲げ、その実現に向け邁進されている姿はとても輝いていました。
四人目、最後のご登壇は姫野智子(ひめのともこ)会員です。企業内診断士として、会社員としての活動と診断士としての活動のバランスを模索されているお話がとても印象的でした。診断士登録後、最初のうちは診断士の仕事を受けすぎてパンクし、本業に支障をきたしてしまったことなどは、企業内の若手診断士にとって、非常に参考となったのではないでしょうか。診断士資格の取得が仕事のみならず、多くの方々との出会いを通じてプライベートにも好影響をもたらし、充実した日々を過ごされているようでした。現在は、試行錯誤の結果会社員としての業務と診断士としての仕事に好循環を生み出せることに気づかれ、自信を感じておられるようです。今後ますますのご活躍が楽しみになりました。
【ワークショップの実施】
その後のワークショップでは4チームに分かれ、先にご登壇いただいた各先輩診断士のファシリテーションの元、参加者それぞれが、自分が診断士を取得したきっかけや今後診断士資格をどう生かすか、について発表しあいました。男性・女性、独立・企業内というバリエーションに富んだ各先輩診断士それぞれの生き方を目の前にして、改めて自分は今後どうしていきたいのか、各自が考えるよいきっかけになったのではないでしょうか。
【おわりに】
終始和やかな雰囲気の中、ワークショップ終了まで笑い声の絶えない楽しいセミナーとなりました。若手診断士同士の新たな出会いも生まれました。きっとこのご縁は末永く続いていくことでしょう。
今回のセミナーは大成功だったと思います。ご登壇いただきました4名の先輩診断士の方、そして忙しい週半ばに時間を割いて参加いただきました若手診断士の皆様、どうもありがとうございました。