2025年1月17日、中小企業会館で能力開発推進部主催の「能力開発基礎セミナー」が開催されました。テーマは「中小企業診断士のためのYouTube攻略法」で、チャンネル登録14万人超の人気診断士YouTuberとして知られる牧野谷先生が、全国の診断士協会セミナーには初の登壇となり、YouTubeを活用したビジネス戦略や運営ノウハウを余すところなく披露していただきました。会場には約70名が集まり、中には数名ほど独自チャンネルを持つ方もいましたが、ほとんどの参加者は「YouTubeをどう始めたらよいのか」「何を発信すれば効果的にビジネスにつながるのか」といった悩みを抱えており、講師の具体的な話に熱心に耳を傾けていました。

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セミナーでは、牧野谷先生から長年YouTube投稿を続けてきた経験をもとに、カメラや編集ソフトへの大きな投資は不要であること、パワーポイントの録画機能やAI字幕などを活用すれば省力的に動画を作れる方法が実例とともに紹介されました。
実際、先生は5年以上ほぼ毎日投稿しながらも、本格的な機材を使わずに専門性の高い解説動画で顧客を獲得してきたそうです。また、顔出しや華やかな演出は必須ではなく、“まず何を伝えたいのか”を明確にし、シナリオや構成をしっかり組み立てることで十分に視聴者の興味を引けるという点が強調されました。時事ネタや季節性のある話題を取り入れたり、切り口を少し変えたりするだけで、毎日のように動画を作ってもネタが尽きないという考え方は、多くの参加者に新鮮な発見をもたらしたようす。

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さらに、動画閲覧者の属性や再生時間などを分析し、改善策を地道に講じていくことで、全国に向けて専門家としてのポジションを確立できるという運営メリットも示されました。広告収益を狙うよりも、本業のコンサルやセミナー依頼につなげる方法が有効であり、地理的制約を超えて自分の専門性をアピールできる大きなチャンスになるそうです。何よりも大切なのは「YouTubeを始めること自体」がゴールではなく、このセミナーをきっかけに“今日から何か一つでも具体的な行動を決めて起こしてほしい”という点であり、参加者には「まず一度動画を投稿してみる」「試しに短いスライド録画を作る」といったアクションが促されました。

最後に先生は「YouTubeも使って診断士業界全体を盛り上げていきましょう」と呼びかけ、このセミナーで紹介されたYouTube活用ノウハウを実践に移すことで、診断士業界をさらに盛り上げたいという強い思いも感じられました。

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ネットワーキングタイムでは牧野谷先生の前に長蛇の列ができており、具体的な事例と実務目線をふんだんに交えた今回のセミナーは、参加者全員が大きな学びとモチベーションを得られる、参加者にとって極めて有意義な機会となったように感じました。

中央支部　山崎　拓人