青木 公司

【質問】
 大手企業などが社員研修を頻繁に行いますが、中小企業ではなかなか行うことができません。それというのも社員研修の明確な効果がわからないからです。社員研修を行うとどんな効果がありますか。
 
【回答】
 すべての経営資源の中で、付加価値を生む源泉である人材は最も重要。そのために社員のレベルアップを図ることは重要です。
 社員研修を行うことで以下の効果があがります。
1. 社員が活性化し、元気になる
 企業研修を行うと普段の仕事とは違う場で知識を吸収したりすることが可能です。
 普段の仕事だけでは仕事内容も、取り組み姿勢も、人脈もマンネリ化します。
 研修では以下の要因で社員が活性化します。
(1)新しい知識に接することができる。
(2)普段、付き合っている仕事上の人以外と話ができ、考えも聞ける。
(3)外部講師を使った場合、社外の一流の講師の考えを知れる。
(4)研修を企画する経営者・人事の考えや気持ちがわかる。
(5)自分達に費用と労力をかけて研修をしてくれることでやる気が上がる。
2. 社員の意識が変わる
 研修では前述のように社長や経営陣、人事など企画側の意図を伝えることができます。
 また、外部講師の高い見識や考えにも触れることが可能です。
 それにより社員の意識が変わります。
3. 社員の能力が向上する
 研修では、多くの人数を同時に扱って、必要な知識や能力、行動特性に対して教育することが可能です。
 例えば、以下の力を上げることができます。
(1)対人能力(コミュニケーション力)
 人を方向付けるリーダーシップや人的管理力を上げるマネジメント力、上司を指導するフォロワーシップ、指導力、交渉力などを強化できます。
(2)論理的思考力
 ロジカルシンキングや創造の力などを強化することができます。
(3)専門的知識
 組織人事やマーケティング、財務など専門知識について身に着けさせることができます。
(4)行動特性
 役割において必要な行動特性を教え、身に着けさせることができます。
(5)自社の業務知識
 当然、集合研修で自社の業務知識について指導することもできます。
 研修が充実している会社の社員は他社でも通じるようなビジネスノウハウを持っています。視野が広いです。論理的に問題解決に取り組めます。
4. 違う部門も含めて社員同士のコミュニケーションが活発
 普段の部署を飛び越えて、研修などでコミュニケーションすることで、新しいネットワーク、仲間ができ、コミュニケーションが活発です。
5. 経営陣、研修企画部門と社員の意思疎通が潤滑
 普段の仕事場とは違う場での社員とのコミュニケーションで意思疎通が潤滑です。
6. 会社がもうかる
 1~4により、結果、経営状態を良好にさせ、会社の売上を上げ、コストを絞る知恵をつけ、利益を上げることができます。
 研修が充実している会社の経営状態はきわめて良好です。
 この話をすると「儲かっているから研修できるんじゃないの?」ともうかっていない会社の人はいいますが、これは「研修などで社員の能力が高まっているから、社員が成長し、いい成果を出し、そして儲かる」→「また研修を充実させられる」→「またもうかる」というループになっているともいえます。
 日本の会社は欧米と比較し教育研修費が三分の一以下といわれます。
 中小企業でも効果は大きいです。ぜひできることから取り組みましょう。
 
 
 
■青木 公司(あおきこうじ)
◎経営コンサルタント、中小企業診断士、一級販売士、
 ファイン&モチベーションコンサルティング代表、
 東京都中小企業診断士協会会員部副部長、東京協会マラソン同好会代表、
 東京都中小企業診断士協会中央支部青年部副部長、執行委員
 東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース
  「売れる人気プロ研修講師・コンサルタント養成講座」塾長
 上記売れプロブログ http://ameblo.jp/urepuro/
◎専門業務(経営者と日本のビジネスマンを元気にする研修、コンサルを実施します!)
 全国での講師登壇数年間214日
 企業研修講師、
 中小企業診断士受験講座二次合格スーパー本気道場主催(過去4年二次合格率57%)
 経営者向け講演、大手企業向け人事制度コンサルティング、
 中小企業顧問コンサルティング
  (経営戦略策定、組織人事、売上向上、財務戦略、ビジネスプラン策定など)
◎月間最高116,528アクセス!中小企業診断士、青木公司の元気が出るブログ
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◎1日300アクセス!研修・人事コンサルティングブログ
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