グローバル・ウインド

中央支部・国際部 土佐林 義孝

7月に開催された第1回国際社中に続き第2回を中央支部事務所にて開催致しましたので、グローバル・ウインドの場を借りてご報告させていただきます。

01_今回のスピーカーは中央支部国際部アドバイザーの関本征四郎さんにお越しいただき、「国際部 温故知新」他支部・他県協会に先駆けて中央支部の国際部を創設された時の理想、なぜ国際部を作ろうと考えたのか、国際部が目指そうとしたことは何だったのか、というテーマで講演いただきました。

 
1.2000年以前の診断協会の国際部の環境
中小企業診断士は国内の活動が中心でしたが、1990年代に入ると中小企業の海外進出が盛んになり、時代の流れから、中小企業東京支部で国際組織の設立が始まる。1997年のタイ通貨危機をきっかけにタイの支援活動が初の海外事業として開始。タイ国内企業の経営管理能力の育成、人材能力開発の支援、金融支援のため、タイで日本の中小企業診断士制度を設立。日本人の専門家を派遣し、タイ人中小企業診断士の育成に取り組むなど初の取り組みの難しさを、関本さんの体験に基づきお話いただきました。

2.2000年〜中央支部「国際部創設」と事業への取り組み
海外事業と中小企業診断士の関わりが増える傾向で、国際部員獲得のため中央支部国際部がこの時に産声を上げる。国際部として、国際関係のセミナー開催や中小企業診断士の海外派遣サポートを開始。中央支部が中心となり東京支部視察団の海外視察にも取り組むようになり、このころから中小企業診断士による書籍出版へのサポートも行うようになるなど、今の中央支部国際部の礎となる活動が行われました。

3.2005年国際事業への思い
中小企業診断士による産業振興、海外人材の育成、支援、中小企業診断士と海外人材とのネットワーク作りの思いを旨に、事業への取り組みを強化するため、事業運営会社、株式会社ワールド・ビジネス・アソシエイツを創立。中小企業の海外支援や海外と日本のビジネスマッチングを強化。これまでには、「ロシアの日本センター講座の支援」や「ガーナ国の訪日企業視察研修の支援」等様々な取り組みをお話いただきました。

4.国際部員への提言
02講演の最後には、中小企業の新しい海外との国際ビジネスを構築していく現国際部の部員に向けて関本さんより提言をいただきました。

① 自ら活動を作り出し、新しいイノベーションへのチャレンジ
② 海外企業人・留学性を通じて海外人材とのネットワーク形成
③ 中小・零細企業の実態を経験
④ 今後は国際部としてインバウンドへの対応が必要となる
など現在の国際部メンバーに対する提言をいただきました。

国際社中では1時間ほどの講和の後、30分ほどの質疑応答を行い、その後の懇親会でもこれからの国際部について熱く語り合い、創設時の思いが語り継がれる場となりました!
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懇親会は、中央支部から7-8分のふくの鳥(馬喰横山店)で開催!

次回は9月26日(木)中央支部にて19時より開催致します。
テーマは、「東京協会として国際部の方向性」ゲストスピーカーは
東京協会国際部/山本部長です。参加費は500円!
国際部の方も国際部でない方も、ぜひご参加ください!!!!

■土佐林 義孝(とさばやし よしたか)
1981年生まれ。成蹊大学法学部政治学科卒業。機械の総合商社に営業職として入社。OEM製品の開発輸入、ブランド製品の海外市場開拓輸出取引、自動車部品/リチウムイオン電池向け生産ライン用の設備新規開拓を担当。2018年中小企業診断士試験合格、2019年5月登録の企業内診断士。東京協会中央支部所属。