グローバル・ウインド 上海中小企業診断士会のご紹介(2013年11月)
Global Wind (グローバル・ウインド)
上海中小企業診断士会のご紹介
【はじめに】
上海中小企業診断士会は、2011年春に発足されました。
2011年当時、日本の中小企業にとっても、グローバル化に対応せざるを得ない時代が到来していることは既に実感されており、中国、特に上海においては中国進出スタートの地として、各種情報が集約されていました。
そんな中、上海を中心にそれぞれの分野で活躍されている診断士の英知を結集したい、何らかの形で日本の中小企業が中国へ進出する際のサポートをし、自分たちも自己研鑽できる場をつくれないか。そのようなことを考え、上海在住の中小企業診断士有志を中心に、会は活動を開始しました。
【これまでの活動】
発足当初は、数名の上海で働く診断士のみでした。その後、毎月の会合を重ねるにつれ、口コミも含め人が集まり始め、現在では30名を越える団体となっております。20名を越える診断士が登録しており、診断士資格を持った中国人の方も2名いらっしゃいます。診断士資格者を基本とし、その他「士業」の方、企業の経営管理に携わる方が集まっています。
毎月の定例会で、さまざまな分野でご活躍される講師を招いての御講演会、各種テーマを絞った意見交換会などを実施。東京城南中小企業診断士会 会長、各種コンサルタント、行政書士、社労士、弁護士の方など、専門性の高い会員も参加され、違った視点からの有意義なご意見もいただきながら、刺激的な活動をしております。
【今後の活動について】
1)継続的活動
独立開業されている診断士の方で、上海に長期在住されている方は限られています。多くの診断士の方は、企業内診断士であり、数年の期間を経て、転勤をされてしまいます。
とはいえ、ここは発展都市の上海。新しく、赴任される方は年々多くなっています。そういった方々にもご協力いただき、うまくバトンを渡し、新陳代謝をはかりながら活発な組織体として、継続的な活動を目指します。
2)海外在住診断士のサポート
中国に在住する診断士として、自己研鑽・情報交換・ネットワーク作り・中国進出企業へのサポート・社会貢献などさまざまな活動を考えられている方は、大勢いらっしゃいます。しかし、なかなか一人では、その活動内容に限界があります。こういった各種要望を考慮しながら、会を運営してまいります。これにより、会の永続的な運営と発展が出来ればと考えております。
~~~最近の活動事例紹介~~~
【10月定例会】
*日本に在住されている恐らく中国人女性としては唯一と思われる、中小企業診断士の方にご講演いただきました。
*テーマは「中国の中小企業の創造力と課題=>日系企業にとってのビジネスチャンス」
*成都のご出身で、上海のみならず今後成長著しい内陸部とのネットワークも深く、中国の成長する中小企業の実態や 成長戦略をご披露いただきました。それに対し、日本企業がいかにビジネスチャンスに変えられるか、参加者も一緒に考えさせていただきました。
【9月定例会】
*上海でご活躍されている日本人弁護士の先生と、教育コンサルタントの方による、上海における訴訟事例のロールプレイングとご講演を実施。
*特に中国では、労務管理は、避けて通れない大変難しい問題で、参加者一同、大変参考となりました。
【8月定例会】
*上海診断士会の各種規定について会合を実施。
【7月定例会】
*「義鳥視察」を1泊で実施。世界の日用品製造販売拠点の実態を視察。
*とにかく、巨大なマーケットに圧倒されました。有名な「国際商貿城」は5つの建物に5万店以上のお店が出店。一つの建物では通路があまりにも長く、先が見えません。
*自動車部品など「高度化」した品物の販売も試みている様子でしたが、出店はまばら。
*アフリカなど、新興国向け販売に力を入れていること等、現地視察で良く分かりました。
【6月定例会】
*日系大手自動車会社の記念館見学&総経理講演会を実施。
【5月定例会】
*日系老舗コンサル会社、総経理によるご講演会を実施。
「国際化社会」において、異なる国の方々との交流はその重要性が高まっており、ましてや、異国における場合は、より多くの方々とのネットワーク作りは必須になっていると思います。
今後も、上海中小企業診断士会とその関係者の永続的発展を実現するため、多くの方々と交流を持ち続けて行きたいと考えております。
よろしくお願いいたします。