専門家コラム「イノベーションにおける経営者の役割」(2012年9月)
三澤 響 「会社の寿命30年説」に代表されるように、同一事業を維持・成長するだけでは、企業が永続的な繁栄を続けるのは難しいと考えられている。また、2009年版「中小企業白書」に、『中小企業がイノベーションに果敢に挑戦し、市場の創造と開…
業種別業界別トピックス「中国における経済発展の光と影」(2012年9月)
宮川 公夫 近年の中国は、安価な人件費を背景に世界中の生産拠点としての役割を担い、その生産量を拡大させるとともに、技術力を高めている。さらに、「世界の工場」としての中国の国際社会における地位は、年々高まっている。これに伴い、経済力も強…
専門家コラム「既存の顧客は宝の山です」(2012年8月)
藤﨑 學 ● 時代は変わった 1989年12月29日日経平均株価が38,915円87銭の史上最高値をつけてから20年以上が経過し、バブルの崩壊とともに世の中は全く変わってしまいました。長期のデフレでモノが売れないのが当たり前となったのです…
専門家コラム「『ポジ出し』が導く、現場改善ストーリー」(2012年8月)
平林 裕治 1.現場改善がものづくりの強みを支える 「現場管理」は一定の範囲内にバラツキを無くすための守りの手法だが、「現場改善」は現状よりもより良い状態に進化させる攻めの手法である。したがって、現場改善を継続することは、ものづくり企業の…
専門家コラム「金融円滑化法の終了と経営力強化支援法」(2012年8月)
松枝 憲司 1.中小企業金融円滑化法の背景と現状 平成20年秋に発生したリーマンショックを契機とする世界的な不況により、経営環境が悪化した中小企業向けに、その資金繰りを支援することを目的として、21年12月に中小企業金融円滑化法が施行され…
専門家コラム「資本金と発行済株式総数は一致していますか?」(2012年7月)
原 千津 直近の会社の決算期に作成した、「税務申告書」並びに「決算書」、同時期の「履歴事項全部証明書(もしくは現在事項全部証明書)」、この3つを手元においてみてみましょう。 1.「税務申告書」・・・「別表1」資本金の額、「別表2」発行…
専門家コラム「リーダーシップを発揮するための対人影響力」(2012年7月)
姫野 剛慶 リーダーシップという言葉には多くの解釈があり、状況やメンバーによっても異なりますが、私はリーダーシップとは「組織目標の達成に向けて、メンバーや周囲を巻き込んでゆく対人影響力」と考えています。では、リーダーシップを発揮するた…
専門家コラム「ドラッカーの説く『真摯さ』と『イノベーション』」(2012年7月)
高尾 真理 経営に関する書籍は毎年のように出版されているが、どの書籍もピーター・ドラッカーの「マネジメント」には及ばないと思う。ドラッカーの経営論は、イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏やファーストリテイリングの柳井正会長兼社長など多くの…
業種別業界別トピックス「調剤薬局の破壊的イノベーション」(2012年6月)
橋本 圭介 ●市場動向 保険調剤市場は、国内において例外的といってよいほど市場拡大がコンスタントに続いている市場である。 2010年度の処方箋枚数は7億29百万枚余り(日本薬剤師会調べ)で、前年比約パーセント増え、増加傾向は20年近くに…
専門家コラム「経営幹部に求められる『戦略眼』」(2012年6月)
浜田 悟 だいぶ前になりますが、伊藤忠商事の会長を務められていた故瀬島龍三さんが「着眼大局、着手小局」ということをお話しされていました。瀬島龍三さんの生前ですから相当前です。その時は「さすが第4次中東戦争の行方を見通した方の名言だな」と感…
専門家コラム「お客様視点を活かす経営」(2012年6月)
橋本 博之 先日、家族の誕生日でレストランに行った際、店側がちょっとしたプレゼントを用意してくれていました。思いがけないプレゼントに、想像以上に楽しい時間になりました。今度は友人と行こうかと計画中です。 さて、私たちはどのような店に「ま…
専門家コラム「ソーシャル・メディア活用のポイント」(2012年5月)
西岡 昭喜 最近、TwitterやFacebookなどのソーシャル・メディアが企業と顧客の関係構築の手段として着目、利用されてきている。そこで、ソーシャル・メディア活用のポイントを先進国であるアメリカでのお客様対応への取組みからレポートし…
専門家コラム「対話のすすめ」(2012年5月)
橋本 泉 1.組織の問題解決に必要なコミュニケーションとは 個人が集まり、組織となって一定の目的を達成する過程ではコミュニケーションが不可欠であることは、誰もが認識している。では、次のような事例を解決するためには、具体的にどのようなコミュ…
専門家コラム「『サイグラム』による意思決定のタイプ分類について」(2012年5月)
西原 寛人 ●はじめに 企業経営の場や仕事の場はもちろんのこと、日常生活や家庭生活全ての場において、朝起きてから夜寝るまで、誰もがさまざまな意思決定を繰り返しながら暮らしています。大きな投資や事業提携、新商品の開発などという企業の将来を左右…
業種別業界別トピックス「スマートフォンアプリの動向」(2012年4月)
新部 勝美 1.アプリを取巻く環境 1)インターネット利用のためのデバイスの変化 1999年にiモードがスタート、2004年にGREEやmixiがサービス開始、2006年にニコニコ動画、2008年にiPhoneが日本で発売と、我々をとりま…
専門家コラム「タテか、ヨコか、それともシボルか」(2012年4月)
鳥海 孝 ◆中小企業の現場から 震災後、回復途上にあった中小企業の業況がここにきて足踏み状態にある。先日都内のある区の中小企業を巡回・訪問している時に、このようなことを耳にした。それは、「過去の景気回復期の中小企業の業況はグラデーションの…
専門家コラム「ナノマテリアルのリスクについて」(2012年4月)
鳥居 経芳 ナノマテリアル・・・一般的にはまだまだ耳慣れない言葉ではあるが、技術の進歩に伴い製造業において、ナノオーダー(1nm=)の大きさの粒子を製造、他取り扱う事例が増加している。例えば身近な例であれば、小麦粉の粉の1粒はおおよそ直径…
専門家コラム「在庫削減には従来のセオリーとは異なることを実施する」(2012年3月)
田村 隆一郎 モノを販売する業種においては「在庫」が必要となります。ジャスト・イン・タイム生産で無在庫を目指す動きもありますが、大半の企業では商品の「在庫」が発生します。 資金の回転を考慮すると、欠品が生じない前提で在庫は少ないに越した…
専門家コラム「知的資産経営~「強み」を活かす経営のすすめ」(2012年3月)
土田 健治 ■企業競争力、差別化、強み 企業を取り巻く経営環境は厳しさを増し、競合先との競争力がますます求められています。では、いったい何で競合先と競い合えばよいのかといえば、それは他社にない差別化要素をもち、これを顧客に評価していただくと…
専門家コラム「新興国に進出する際の留意点(筆者が経験した事例より)」(2012年2月)
田島 悟 最近は中小企業(主として製造業)がアジア等の新興国に進出する例が多く、外務省、JICA(国際協力機構)、中小企業診断協会などが、日本の中小企業の海外進出支援策を行っている。 こういったトレンドに合わせて、このコラムでは、筆者が…
専門家コラム「こうすれば新規開拓は確実に成功する~紹介営業の基本~」(2012年2月)
田中 浩 新規開拓は、企業が成長し続けるうえで、非常に大事なことです。現時点で最重要顧客のAランクであっても、継続して受注が続くという保証はありません。 新規開拓には、飛び込み営業、IT活用の営業、紹介営業があります。 飛び込み営業は…
専門家コラム「『中小企業の会計に関する基本要領』の公表について」(2012年2月)
高野 武彦 ご存知の方も多いでしょうが、去る2月1日に『中小企業の会計に関する基本要領(以下中小会計要領)』が、公表されました。 中小企業に関わる統一的な会計処理ガイドラインとしては、会社法成立を機会に平成17年8月に『中小企業の会計に…
業種別業界別トピックス「組織分析ツール活用による安全マネジメントの向上」(2012年1月)
高橋 朋秀 1.国土交通政策研究所「安全に関する企業風土測定ツール」 国土交通省 国土交通政策研究所より、『安全に関する企業風土測定ツール』が発表された(2011年6月29日プレスリリース)。企業の安全に対する考え方や取り組みが現場の従業…
公的資金新法で加速されるか地域金融機関の再編成(2004年10月)
小出康之 大手メガバンクについては、UFJをめぐり東京三菱銀行と三井住友銀行間の綱引きが 当面の話題となっているが、来年10月頃の段階では、東京三菱、三井住友、みずほ、りそな、の4行体制となる。約40年前、富士、住友、三菱、三和、東海、第…