専門家コラム「小規模事業者支援のための経営課題分析と経営改善の進め方」(2018年2月)
【経営支援】小規模事業者支援のための経営課題分析と経営改善の進め方 中央支部(執行役員) 山﨑隆由 日本国内における企業総数は382万社(平成26年経済センサス調べ)と言われていますが、その中で中小企業数は381万社を占めており、構成比と…
専門家コラム「クラウド導入検討時の留意点」(2018年2月)
クラウド導入検討時の留意点 山本修 1.はじめに クラウドコンピューティング(以降、クラウド)は、個人向けサービスではメールやSNSなどで広く利用されるようになり、企業向けにもさまざまなクラウドサービスが提供され、利用が拡大しています。ク…
専門家コラム「事業性評価について」(2018年1月)
事業性評価について 1.事業性評価とは、 最近「事業性評価」という言葉をよく聞きます。 これは、財務内容や担保評価だけではなく、企業の事業そのものを評価して、成長性や収益性の高い事業が見込まれる場合には金融機関からの融資を積極的に行おう…
専門家コラム「山一證券と中小企業診断士の日」(2017年12月)
いきなり私事ではあるが、当時、私が勤務していた山一證券の「自主廃業」が最初に新聞等で報じられたのが1997年11月22日。そして、当支部の広報部長から原稿の〆切を知らせるメールが届き、この原稿の作成に慌てて着手したのが、2017年11月2…
専門家コラム「中小企業におけるテレワークの導入」(2017年11月)
日置 律子 テレワークとは? 1.テレワークをご存知ですか? 「テレアポ(電話でセールスをしたり、アポントをとったりする仕事)」や「コールセンターの仕事」ではありません。テレワークは情報通信技術(ICT)を活用した、働く場所にとらわれない働…
専門家コラム「海外販路開拓~現地販売パートナーや商社等との提携の基本~」(2017年11月)
藤田泰宏 少子高齢化や市場の成熟化で国内需要が縮小するなか、経済成長が著しい東南アジア等の成長市場で中小企業も販路開拓することが叫ばれている。しかし、中小企業が自社単独で言葉、文化、嗜好、現地事情、法制度、商習慣などが異なる外国で本格的なマ…
専門家コラム「経営品質って何?」(2017年11月)
松島 大介 最近、「日本でいちばん大切にしたい会社」、「日本経営品質賞 受賞」というような組織がちらほらと聞こえてきます。 経営の品質ってなんだろうという思いが浮かんでくるとは思いますが、経営品質協議会では、経営品質の向上とは、組織が継…
専門家コラム「数字を経営に活用する方法」(2017年10月)
濱口 誠一 調剤薬局チェーン、IT企業の経営企画スタッフ、ビジネスコンテストやものづくり補助金審査員として数多くの事業計画を策定・判定しております。本日のコラムのテーマは「数字を経営に活用する方法」。具体的には、KPIを取り上げたいと思いま…
専門家コラム「経営者の悩みを解決する中小企業診断士 ~『中小企業白書』に見る経営者の悩み~」(2017年10月)
原 知世 ■ 経営者の悩み・経営課題は何か? 中小企業診断士の仕事は何かといえば、中小企業経営者の悩みを解決することにあります。しかし、一口に経営者の悩みといっても人それぞれです。実際に、「マーケティング」「販路開拓」など売上増加をめざすも…
専門家コラム「ビジネスの成功確率を高める!今すぐ使えるマーケティングリサーチの ポイント!」(2017年10月)
南雲 智子 1.はじめに ビジネスを進める中で、次のように感じることは多くありませんか? 「当社の商品やサービスの成功確率を高めたい」 「わが社のホームページを見てどのぐらいのお客様が商品を購入してくれるのか」 このような場合、自社のター…
専門家コラム「電子帳簿保存法改正による経費精算業務削減へのインパクト ~スマホで撮れば領収書は不要になります~」(2017年9月)
西原 寛人 <はじめに> 電子帳簿保存法(電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律)が2016年大きく改正されました。その改正により一定の条件を満たせばスマホで撮影した領収書の電子データがあれば、領収書の保…
専門家コラム「プロ野球人気は本当に下がっていますか? ~「こと」作りの視点で現状をみる~」(2017年9月)
中原 裕之 私は、野球ファンで、応援球団の試合をよく球場での観戦、もしくはCS衛星放送、ネット中継で見ている。現在、日本のプロ野球は「人気低下」と言われている。診断士同士の飲み会でも、「野球は人気なくなっているよなぁ」という会話が多いのが…
専門家コラム「商店街活性化策「街バル」を活用した取り組みについて」(2017年8月)
永井 謙一 街バルとは 商店街活性化の対策として、街ゼミ、街バル、百円商店街の3つが商店街活性化三種の神器と言われている。その中で、街バルについての取組みの一例をご紹介したい。 街バルとは、飲食店を中心にした飲み歩きのイベントである。商…
専門家コラム「身近な法改正を企業体力向上のきっかけに」(2017年8月)
鳥居経芳 1.はじめに ここ最近、自身の所属する企業でも育児休暇、介護休暇の取得が増えつつある。待機児童や介護離職といった要因もあり、育児・介護に関する制度への関心は、以前に比べ間違いなく高く、かつ身近になってきている。関係する法律の一つ…
経営相談Q&A「個人情報保護について」(2017年7月)
坪井 公夫 「個人情報保護法」が改正され、平成29年5月30日から、個人情報を取り扱うすべての事業者に「個人情報保護法」が適用されます。個人情報保護ついての概要(改正点、メリット、事業への影響等)をご紹介します。 【質問】 …
「焦付きを極小化するための与信限度額の設定」(2017年7月)
手坂 空太郎 折角売上を上げても、資金回収ができなければ焦付き債権として損失を生じるほか、場合によっては経営を揺るがしかねない大きなリスクとなります。本コラムでは、自社財務・取引先財務の観点から、6種類の与信限度額の設定方法について、シミ…
専門家コラム「ビジョンと経営戦略」(2017年6月)
土田 健治 経営の道筋を考えていくにあたって、「ビジョン」を持つことの重要性、経営戦略をもつことの重要性が語られています。それは何故なのでしょうか。 ■ビジョン・経営戦略がないと勝ち残れない ビジョンとは「将来こうありたいという姿」、経営…
専門家コラム「合同会社ってどんな会社?」(2017年6月)
長 克成 最近、お客様から「合同会社って何?」「合同会社って聞いたことがあるけど、その特徴がよくわからない。」というお話を多くいただきます。 思った以上に使い勝手のよい合同会社。今回は合同会社について基本的な特徴を、主に株式会社との比較か…
専門家コラム「会議・プレゼンでも役立つ!ロジカルに整理して伝えるピラミッド構造」(2017年6月)
神宮司 絢佳 1.はじめに 日々の業務の場で、こんな風に思ったことはありませんか? 「会議や報告の場で、相手に分かりやすく伝えたい。」 「商談やプレゼンの場で、相手を説得したい。」 相手にとって伝わりやすく、効果的な説明をするのは難しいと感…
専門家コラム「10数年ぶりの下請法改正に考える、取引関係の再構築」(2017年5月)
中央支部 高橋力也 昨年末頃に、10数年ぶりに下請法の改正が行われたという事を知ってますでしょうか。 この改正の内容、色々調べてみると大手・中小企業に関係なく、今までの取引関係を見直す良い機会なのかなと感じております。 【そもそも、下請…
専門家コラム「家計調査を例として、統計情報の活用を考える」(2017年5月)
中央支部 高橋 真紀 はじめに 企業が戦略を立案する際に、関連する市場について調査することがあります。その際、資金を投じて専門の調査会社に依頼する場合もあるでしょうが、まずは無料で公開されている各種統計を活用するのも一つの手です。 近年、イ…
専門家コラム「内部不正を防ぐ~「不正のトライアングル」」(2017年4月)
中央支部 佐藤裕二 会社法や金融商品取引法の施行により、企業は不正が行われない仕組みを作らなくてはならなくなった(内部統制システムの構築義務、内部統制報告書の開示)にもかかわらず、その後も企業不祥事が話題になることが多い。最近の例でいえば…
専門家コラム「自社ブランドを海外で展開するために-マドリッド協定議定書(通称「マドプロ」)について」(2017年4月)
小林 ますみ 自社のブランド(登録商標)を海外で展開してみませんか。 商標権は他の知的財産権(特許権、実用新案権、意匠権等)と比べて唯一、10年ごとに更新さえすれば半永久的に守ることのできる強い権利です。 (不使用であれば取り消される…
専門家コラム「「健康経営」をご存じですか。」(2017年4月)
佐藤 正樹(さとう まさき) 中小企業診断士 ■健康経営とは 健康経営とは、経営の観点から従業員の健康管理を考えることです。経済産業省と厚生労働省が普及させようとしている概念です。 従業員が健康であれば、欠勤もなく、長期に勤めることが…
経営診断事例「デジタル・ツールを用いてアナログな満足・意欲を引き出す」(2017年3月)
後藤さえ 公的経営支援や民間のコンサルティングを通じて、ここ数年ITやデジタル・ツールを取り入れることで予想を上回る効果を上げ、或る条件を満たせば、かなり大きな経営改善の原動力になることをほぼ確信している。今日はその事例を紹介するが、守秘…
専門家コラム「江戸人の叡智に学ぶ」(2017年3月)
小林 敬幸(こばやし ひろゆき)中小企業診断士 “泰平の眠りを覚ます・・・・・”とあるように、約260年続いた江戸時代は総じて天下泰平だったように思われています。対外的にはいわゆる鎖国政策によって大きな変化はなかったようですが、国内では地…
専門家コラム「IoTビジネスを発想する8つの質問」(2017年2月)
いまやIoT(Internet of Things)という言葉を新聞やメディアなどで聞かない日はなく、バズワードと言われるような一時的な流行語の域を超えてきている感さえあります。本コラムでは、なぜIoTがここまで注目されているのか、企業経…
専門家コラム「「働き方改革」は経営者の手で」(2017年2月)
平成29年1月5日、経済三団体共催 2017年新年祝賀パーティーの冒頭で安倍総理は、「今年は、『働き方改革』断行の年であります。」と発言しています。「仕事と子育てや介護を無理なく両立できるようにする。時間外労働の上限規制を実施するため、労…
専門家コラム「強いチーム作りのポイント」(2017年1月)
業界問わず、チームで協力し合いながら仕事をすることは多いかと思います。 数人の気心知れたチームであればいいかもしれませんが、10人を超えたり、経験の少ない若手社員や社外の人も含まれたりするチームで一つの仕事をこなすことはなかなか難しいもので…
専門家コラム「社員のコスト意識を高めるには」(2017年1月)
企業の最大の目的は「利益」を上げることです。会社は利益を上げ続けなければ生きていけません。どんなに高い理念を掲げても、どれほど社会的に貢献しようとも、利益があがらない会社はつぶれてしまうのです。企業の中にいる者であれば、誰一人として利益を…
専門家コラム「ウェブ入力フォームの活かし方」(2016年12月)
久保 和也 ウェブサイトからのお問合せや、何らかのお申し込みの際など、 サイトに訪問した人が、サイト運営者に要望を送信するツールとして、 入力フォームが広く使われています。 過去はメールアドレスをそのままサイト上に掲載するケースもありました…
専門家コラム「理念経営の意義」(2016年12月)
鴨志田 栄子 東京都中小企業診断士協会の中に、「人を大切にする経営研究会」があります。私も、すぐに入会いたしました。CS(Customer Satisfaction:顧客満足)を実現している企業に共通することは、社員がみんな主体性をもって…
専門家コラム「「働き方改革」を攻めの戦略と位置付けよう」(2016年11月)
兼子 俊江 今、「働き方改革」が注目されています。2016年6月「ニッポン一億総活躍プラン」が閣議決定され、8月に発足した第3次安倍第2次改造内閣が「働き方改革」を政策の柱に一つとして掲げたことも、拍車をかけています。 企業は今後、残業…
専門家コラム「中小企業事業者さんの補助金活用の進め方と付き合い方」(2016年11月)
金綱 潤 1.そもそも“補助金って何だろう?” そもそも“補助金制度”とは何なのでしょうか?実は多くの方がこのことを理解されていませんのでこの点についてご説明します。補助金とは、行政が政策目標の実現のために実施するもので、個々の事業者支援の…
専門家コラム「事業計画書作成のススメ」(2016年11月)
鎌田 浩一 ┏┏┏ ┏┏ 【事業計画書】とは? ┏ 「事業計画書」といっても、「目的」や「経営ステージ」ごとにいくつかの種類があります。 <目的別> 1)自身・自社用の道標 2)第三者の評価用資料 <ステージ別> A)創業計画書 B)経営…
専門家コラム「経営力向上計画で稼ぐ力を強化する」(2016年10月)
平成28年7月「中小企業等経営強化法」が施行されました。この法律の趣旨は、労働力人口の減少、企業間の国際的な競争の活発化等の経済社会情勢の変化に対応し、中小企業・小規模事業者・中堅企業の経営強化を図るため、事業所管大臣が事業分野ごとに指針を…
専門家コラム「床屋に明日はあるか」(2016年10月)
あなたは床屋に通っていますか?“はい”の男性の方、ではなぜいまの床屋を利用していますか?マスターと気が合う。なんとなく落ち着く。自宅に近いから・・・理由は様々でしょう。10分1,000円という業態の床屋もあります。早くて安いが一番という方も…
専門家コラム「アドラー心理学で実践する!人を大切にする経営」(2016年9月)
磯山隆志 人を大切にする経営が注目を集めています。しかし、それを実践することは難しいともいわれています。皆さんは自社にかかわる人を大切にしているでしょうか、そして、その人は大切にされていると実感しているでしょうか。ここではアドラー心理学を…
専門家コラム「街バルの勧め」(2016年9月)
井村 正規 1)商店街が創る魅力ある街 シャッター商店街という言葉が一般化して久しい。大型駅前スーパー等の大規模小売店の進出により、昔ながらの商店街がすたれてゆく傾向は今もって強いと言わざるを得ない。しかしながら一方で活力のある商店街も数多…
あなたの職場の感染症対策は万全ですか(2016年8月)
小川 亮一 リオ五輪ではジカ熱の流行が話題となりました。妊婦さんが感染した時の影響が大きく、感染が心配で参加を辞退した有力選手もいたようです。ジカ熱は地球の裏側の話で、日本では関係ないと思いたいところですが、日本にもインフルエンザ、ノロウイ…
AI(人工知能)は敵か味方か(2016年8月)
尾崎 多佳代 「人工知能がプロ棋士に勝利」 10年は無理だろうと言われていた碁の世界で、いよいよコンピュータ囲碁プログラムの「AlphaGo(アルファ碁)」が囲碁棋士を破り勝利したことが大きく報じられました。その後もメガバンクがAIを活用し…
専門家コラム「FinTech利用の身近な事例」(2016年7月)
大根田 陽介 IOTやAIと並び、最近耳にする機会が増えているFinTech。金融(Finance)と技術(Technology)を掛け合わせた造語で、金融におけるITの活用を意味します。 実は米国では1990年代から使われてきた言葉で、最…
専門家コラム「顧客視点で仕事を見なおしてみる」(2016年6月)
遠藤 孔仁 サービス産業は、我が国GDPの約70%、従業員の約75%を占め、日本経済において大きなウエイトを有している一方、その生産性が効率の低さを改善するための施策として、ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金をはじめとして、サービ…
専門家コラム「経営相談窓口の活用事例」(2016年6月)
弥冨 尚志 売上拡大・販路拡大など企業規模の如何に問わずいつもそしてずっと考え続けるテーマです。現状の組織や商品を何とか売れるモノにできないか、よく相談されます。しかし現状の状況を変革するなどはそれ自体も大変な作業です。そういう方々の場合…
専門家コラム「成功に導くIT投資策定の勧め」(2016年5月)
中堅・中小の大部分の企業がIT投資で成果を得られていません。多額の費用を投資したのに、リターンが少なければ成功とは言えませんよね。そこで「目的を明確にすることで、IT投資を成功させるポイント」をご紹介します。 私は企業内診断士で以下のセ…
専門家コラム「再考・高年齢者雇用について」(2016年5月)
再考・高年齢者雇用について 改正高年齢者雇用安定法が施行されて3年経過し、厚生年金支給開始年齢が男性の場合62歳に今年の4月から引き上げられています。また今回、高齢・障害・求職者雇用支援機構より「高年齢者雇用アドバイザー」を受任したこ…
専門家コラム「もっと営業に力を入れよう」(2016年4月)
1.はじめに 企業経営にとって営業活動は最も重要な業務の一つです。しかし、ほとんどの中小企業は人材不足から営業活動に力を入れることができていません。一方、大手企業の営業部門は質・量共に徹底した営業活動を行っています。現在は「ブラック企業」…
専門家コラム「自己承認欲求を汲む自動的な価値創造モデルの可能性」(2016年4月)
【1】今「あなたのための○○」が必要な理由 ここ10年で途上国へ生産現場がシフトし、先進国の雇用は減ってきました。もともと「モノ余り」でつくればつくるほどコストが下がり投資回収ができないという「供給力過剰」だったところに、「さらに安価でつ…
専門家コラム「風林火山~社内コミュニケーションの極意」(2016年3月)
山根 孝一 1.はじめに 経営者の皆さんにとって、取引先など社外のコミュニケーションが重要であることは言うまでもありません。一方、社内のコミュニケーションも同じように重要であるにもかかわらず、十分でないことが多く見受けられます。経営者や管…
専門家コラム「定期的な事業継続計画(BCP)の確認を」(2016年3月)
山本 修 1.はじめに 今から約5年前の2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。あれから約5年の月日が流れました。しかし、私は10年位経ったような感があります。震災後は、恐らく多くの方が同じかと思いますが、それだけ密度の濃い日々…