Global Wind　（グローバル・ウインド）
勝手に香港観光局

中央支部・国際部　井村 正規

「香港って観光で見るところないんだよね～。」
香港駐在員が日本から友人が遊びに来た時つい言ってしまう一言であります。
でも、どこの都市でもそうですが、住んでいる人たちは十分に楽しめる場というのは結構あったりします。

今回のグローバルウインドでは、旅行ではなかなか行きにくいけど、一歩踏み出すとなんだ、簡単だ！みたいな場所をご紹介したいと思います。
ちなみに今回使用している写真は現在香港駐在半年目の中央支部国際部員で、香港診断士会副会長（といっても、会員は現状会長と彼の2名ですが・・・）の望月優樹さんにお願いしました。

◆香港トレイルでハイキングを楽しむ◆
香港は今では中国の行政特別区という立ち位置になっていますが、それまではれっきとしたイギリスの植民地。イギリス人が好きそうな整備されたハイキングコースが結構あるのです。

香港に旅行された方にとって、もっともポピュラーな観光地がビクトリアピークの展望台じゃないかと思うのですが、展望台からちょこっと横に入るだけで、私がお勧めする香港で一番楽チンなトレイルコースを楽しむことができます。
ビクトリアピークの山肌を一周するコースで平坦でかつ舗装されていますので、お年寄り・お子様でも楽しめます。一周はゆっくり歩いて約1時間。展望台から見える香港市内は一番のオフィス街なのですが、1周することで西側の住宅街や南側の広大な森林や貯水池も見ることができます。

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＜香港島の南側。広大な自然＞　　　　　　　＜展望台からじゃ見られない風景＞

香港にこんなに自然があるなんて！とびっくりされること間違いなしです。展望台の横からトレイルコースに入り、ゴールは同じところに戻ってきますので、地理が不明でも全然問題なし！です。

ところで「問題なし」という言葉は香港人も大好きで良く使います。「もーまんたい」と発音し、こんな字を書きます。

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＜もーまんたい。問題なし！＞

「有」の横線がない香港だけで使われている字で、大陸の中国人が使えないという点でも香港人は気を良くしています。

◆トラムに乗ってじもぴーの生活を楽しむ◆
香港島にはトラムという「ちんちん電車」が走っています。線路がありますから、道に迷うことはありません。日本のバスみたいに、降車の時に運転手さんの横のBoxにちゃりんと小銭を入れるか、Suicaみたいなオクトパスという交通カードで清算します。
トラムは香港島の北側を横断するように線路を走らせています。終点まで行ったら折り返しますので、そういう意味で土地勘なくても安心して乗れる乗り物です。島の真ん中へんにあるCentral（中心）の大金融街と大繁華街のCauseway Bay（銅鑼湾）を抜けて、西の住宅街から東の住宅街まで横断しています。地元の人の生活風景を垣間見られるという点でわたくし的にはとってもおすすめの乗り物です。ゆっくり走るので風景を見逃すこともないですし。

実は簡単に貸切もできちゃったりするんですよ。私も一度、友人家族と貸切パーティやったことがあります。ぴかぴかした電飾のサービスもついていますので、とっても目立ちます。香港ですごい思い出を作ることもけっこう簡単であります。

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＜古～いトラム＞　　　　　　　　　　　　　　　　＜市場の雑踏＞

途中のWanchai(湾仔)とかNorth Point(北角)の駅のそばには地元の市場があります。超ワンダーな食材の宝庫ですので、怖いもの見たさにぜひ一度足を運んでみてください。なんでも食べちゃいます。

◆フェリーに乗って離島を楽しむ◆
香港は香港島以外にも有人無人の島々が230個以上点在しています。その中で比較的大きな島として南Y（Lanmaラマ）島があります。セントラルのフェリー乗り場から南Y島の榕樹湾港まで約30分の船旅です。

榕樹湾に着いたら、ちょっとした山登りです。とはいえやはり舗装された道。10分も歩けばてっぺんに到着します。素晴らしい自然の道の途中から見える海辺の発電所はちょっと異様な印象を受けたりしますが、野生のバナナやスターフルーツのなっている木を眺めながらのお散歩も楽しいものであったりします。てっぺんについたら後は下り坂をとことこ歩いてゆくと島の反対側の海辺に出ます。この数10メートルの路地に美味しいシーフードレストランがたくさん店を構えています。いけす・水槽からエビ・カニ・貝・魚を指さしで選んでみてください。調理方法が言えなくても、お店の人が一番おいしい食べ方で料理してくれます。ここらへんのお店は自分で高速ボートを持ってますので、何時に帰りたい！と言えばちょうど良い時間に無料で船を出してくれます。

歩きたくない！という方は往復ともにレストランのボートを利用することも可能ですよ！
http://www.lammarainbow.com/index.php

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＜でっかいガルーパ（ハタ）！＞　　　　　　　　　　＜海鮮のいけす棚＞

◆HK$2.5で楽しむUS$100万の夜景◆
百万ドルの夜景と言われる香港の夜景ですが、これもちょっと裏ワザをご披露します。
Wanchai(湾仔)のExhibition Centre横のフェリー埠頭から、HK$2.5の乗船料でTsim Sha Tsui（尖沙咀）行きのフェリーに乗ったら、進行方向左側の欄干側の席に座ってみてください。ぽんぽんぽんというエンジンの音とともに出発したら、徐々に香港島の夜景が目に入ってきます。素晴らしくきれいな夜景でHK$100万ドルの価値があると僕は言っていました。HK$999,997.50分得した感じで、15分間の感動の船旅を楽しむことができます。

それから、Tsim Sha Tsui（尖沙咀）に到着したら港の出口を右側に歩いてみてください。ここから見える夜景はUS＄100万の価値があります。わたくし的には先にHK$100万を体験して、すぐ後にUS$100万を体験するとUS$300万くらいの驚きを感じることができるので、かなりお勧めのコースであります。

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＜これはUS$100万の方＞

これから香港では夏のバーゲンセールがやってきます。日本からたった4時間で行けるワンダーランドです。

おいしい料理と意外な裏ワザ観光を楽しんで頂ければ幸いであります。

■井村　正規（いむら　まさのり）
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1962年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、ニチメン株式会社に入社。一貫して財務畑を歩む。47歳の時にふとしたきっかけで診断士を受験。2010年登録。
中央支部執行委員　国際部副部長
マスターコース経営革新のコンサルティングアプローチ主催団体BCNG副幹事
ブログ中小企業診断士一発合格道場創設：ペンネームJC
双日グループ診断士会会長　北京診断士会前会長、上海診断士会所属

■望月　優樹（もちづき　ゆうき）
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1983年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、大手証券会社に入社。一貫して、外国法人に対する資本市場・資金調達業務に従事。現在は、経済成長著しいアジア法人をカバーするべく、担当者として香港に駐在。受験開始は北京留学中の学生時代だが、合格は2014年度。苦節10年？の末、2015年登録。
東京都中小企業診断士協会中央支部　国際部　所属
香港中小企業診断士会　所属