■セミナー・イベント開催報告

12月1日(日)、能力開発推進部・会員部・国際部合同企画による中央支部コラボイベント「老舗経営と欧米・中東への輸出を両立」~土浦から世界に・醤油づくりの伝統を守りながら輸出事業拡大に成功した柴沼醤油の秘訣を学ぶ~が、港区新橋のワンコインセミナールーム609、雫新橋店にて開催されました。当日は天候にも恵まれ、30人の方にご参加頂きました。

まず第一部の講演では、柴沼醤油醸造株式会社、株式会社柴沼醤油インターナショナルの代表取締役社長を兼任されている柴沼秀篤様に講演頂きました。
330年続く老舗醤油蔵の18代目として経営を承継されることの重圧、価格競争による利益の低下や主力の贈答品需要の漸減による業績の低迷に悩んでいた日々から、海外需要を掘り起こすことでV字回復を達成した過程を詳しくお話頂きました。
最初は輸出の話を断っていたそうですが、海外での需要に気づいてなんども現地に足を運んだ結果「勝ちパターン」を見つけることができ、今では60ケ国以上への輸出によりグループ全体売上の3割以上を輸出関連事業が占めるまでになりました。そのサクセスストーリーはとてもダイナミックで面白いお話でした。
また、330年続く老舗故に固定化した社内風土、意識をいかに変革させるか、そのための方策も実例を挙げながらご紹介頂きました。
柴沼社長は柴沼醤油グループのトップを務められるだけでなく、日本商工会議所青年部グローバルネットワーク委員会委員長、茨城県グローバル推進機構食品部会長、茨城県総合計画審議委員なども兼任され、世界中を飛び回っています。今回も前日にイスタンブールから帰国されたばかりで、お疲れにもかかわらず中央支部会員のためご講演頂きました。
参加された会員の方々の満足度も大変高く、「もっとお話を伺いたい」というご意見が多数ありました。

第二部で予定していた飲食店「新橋・柴沼」の見学は都合により中止となりましたが、雫新橋店での第三部交流会は盛況となりました。柴沼醤油醸造の木桶生醤油を実際の食材と合わせて味わいながら、柴沼社長から木桶醤油や生醤油の特性についてご説明頂くなど、学びも多く大変楽しい会になりました。
以上、まずは中央支部コラボイベント開催のご報告を致します。詳細は追ってグローバルウインドにて掲載予定です。
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中央支部国際部 副部長 佐藤 圭昭
2024年12月3日 作成